精神医療病棟への「環境音楽・BGM」の導入…

・CONTENTS(目次)

1、定義と沿革

2、導入への提案の失敗(ミーティング・振り返り)

3a、「嫌う立場」、その理由

(偏見・先入観・思い込み???)

3b、「好む立場」、その理由

(プロモーション・PR)

4、導入へのアクション・プラン

①、医師・ナースへの働きかけ

②、患者間での好意的意思形成

③、ヒアリング(アンケート調査)の実施

5、むすび

①、ムネ's コメント

②、楽曲紹介

 

注意)時間が足りない為、割愛した項目があります。

>1番の沿革・4番の全項目・5番の全項目

 

ここから本文…

 

1,<定義>

環境音楽

:❶、興味深いけど無視できる音楽。

:❷、強制的な傾聴を求める音楽では無く、周囲から人を取り囲み、空間と奥行きで聴き手を包み込む音楽。

ブライアン・イーノ(1948-、英・作曲家)が、この概念を作る。

アンビエント

:「周囲の・環境の」という意味。そして「環境に溶け込んだもの」というニュアンス。

 

2、<導入への提案の失敗(ミーティングと振り返り)>

・2021.6.19(土)am.9:45、朝のミーティング

>司会、Sナース >挙手発言、吉田

 

・実況詳述…以下

吉田「病棟で、朝晩の一定時間にBGMを数分間流して欲しい。」

Sナース「うるさいからダメです」

吉田「何故うるさいのか?。音楽は人にとって心地良いのでは?。」

Sナース「ダメです。」

吉田「…。」提案却下…

・吉田の抗弁

「音楽がうるさいと云うのは、病院食がまずいと言ってる様なもの。話にならないのでは?。音楽は人に良いという科学的実証データがある以上、それを前提に話を進めるべきでは無いか?。」

・その後…吉田の振り返り

❶、Sナースは、あくまでも医療従事者としての慎重な意見を述べた、という感じ。

❷、当病院での先例がない案件のため、当面の話題となっている「精神医療と音楽」というものが、そもそも彼女には結び付かないようだ。

❸、ナースは「医師からの、又は医療チーム全体の」指示に従って動く。いわば「働きバチ」。故に環境音楽のプロモートは、医師に対して行うべき。

 

3b、<環境音楽を嫌う理由>

 

病棟で環境音楽を導入するには、まず何よりも患者さんの指示を取り付けなくてはいけない。私にとって大きな障害は、いかに患者マジョリティであり、尚且つハードナッツな(交渉の難しい…)高齢者の支持を取り付ける事である。

 

=何故お年寄りは環境音楽アンビエントミュージック・ニューエイジミュージック等…)を嫌うのか?=

・高齢者層が当時…壮年齢層だった頃、癒しの音楽といえば、ニューエイジミュージックだった。そしてその音楽は、若者のヒッピー文化を彷彿とさせた。

・ヒッピー文化>東京ベ平連フォーク集会>学生運動

・若者は学生運動ブームに乗っかるだけ乗っかって、最終的には親元に帰っていく様な…そんな若者に対して当時の大人(今の高齢者層)は嫌悪感を持っていた。

>故に、高齢者層には環境音楽に対する誤った認識・イメージが植え付けられているのではないか???。

 

3b、好む立場…(プロモーション・PR)

 

環境音楽によるポジティブな効果・3点=

 

[マスキング効果]

:二つの音が重なった時、片方の音が聞こえなくなる現象。

>音楽により、社内でのノイズ・守秘義務のある会話がかき消される。

[ヒーリング効果]

>ピーク時の駅構内・病院の待合室

[職場での作業効率アップ]

>リラクゼーションや集中力アップ

 

[補足蘊蓄]

「1/fゆらぎ」

:一定の様でいて、実は予測出来ない不規則な揺らぎ。

例)自然音>心臓の音・ろうそくの炎の揺れ・雨音

 

[病院BGMについて…一般的見解]

・しかし>患者さんの中には、体調がすぐれない事で精神的にも肉体的にも苦しい状況にある人もいる。BGMは可能性を秘めていながらも、導入については慎重になるべき。

・一方で>統合失調症うつ病で改善ありという報告がアリ。

 

[日本版環境音楽の注目…]

>日本で制作されたアンビエントミュージック・ニューエイジミュージックと呼ばれる作品が、今ファンから熱い注目を集めている。

・実績

>「KANKYO ONGAKU JAPANESE(ambient、環境&New Age)MUSIC  1980-90」が、2019年グラミー賞ヒストリカルアルバム部門にノミネート❣️

>「ダンサー・イン・ノーホエア/狭間美帆 が、2020年グラミー賞、最優秀ジャズ大規模アサンブルアルバム賞にノミネート❣️

 

[欲しい本]

「精神科領域における音楽療法ハンドブック」

                                           久保田牧子 ¥2640

>著者は音楽療法士

>現場の視点から詳述

>どんな療法?、どんな位置付け?。

>対象疾患は?、どんなセラピー?。

>ケース・スタディ

 

5、<むすび>

・むね's コメント

ネット・リサーチだけではそろそろ単調な作業になってます。そこでプロジェクトの立ち上げを考えてみました。来週一週間は…

4、導入へのアクションプラン

❶、医師・ナースへの働きかけ

❷、患者間での好意的意思形成

❸、ヒアリング(アンケート調査)の実施

        に取り組むつもりです。

 

                  了

 

 

 

 

 

「DJ選曲術」/沖野修也氏 読書ノート(1)

「DJ選曲術」/沖野修也氏 読書ノート

 

〜①世界初の「選曲」ガイドブック

〜②クラブDJからiPODユーザーまで

 

    音読学習用にまとめました。このまとめノートで外枠を掴んだら、原典に当たってください。私のノートは、ほんの一部であり、本書にはまだまだ学ぶことが沢山あります。ロンドンジャズクラブ・シーンで活躍した、沖野氏の選曲ガイドです。扱う音楽ジャンルは多岐(ジャズ・フュージョン・テクノ等…)に渡ります…。

 

[1]音楽を選曲するということ

 

<選曲の目的①②>

①好きな曲だけを聴きたい

>「アーティストのテイスト」よりも「自分の感性」が優先される事が選曲の面白さ

>コンピレーション・ミックスCD、とは…

:複数の楽曲を1つにまとめたアルバム等の楽曲集

②自分の好みを人と共有したい

>人間の根源的な欲望

>人間の社会的、宗教的性質を象徴

 

<選曲とは>

・選曲とは、コミュニケーション手段であり、自分らしさを伝える技術でもある。

 

<選曲の心構え>

・DJ選曲術はアートである

>そのアート活動において、あなたの感性に訴える「モノ」があるはず。

>それを見極める真剣さが大事

・感性とは

:(無意識的・直感的な…)センス(=審美眼)

 

<選曲のクリエイティブ性>

・「選曲」の基本概念(=…とは何か?)

①目的に応じたピックアップと曲順の決定

②通して聞いた時の統一感

・選曲ってクリエイティブ???

①ここ10年でスタイリストやファッション・エディターの地位が向上してきた。

②それと同時に、DJやコンピレーションの需要が拡大してきた。

①②>つまり「選び」「組み合わせる」ことの需要がファッションや音楽の世界で拡大している。

 

<選曲テクニックの修練>

・まずは、可能な限り多くの曲を聴く

>それによりセンスが磨かれる。

追記)

>100曲の中から選ぶ10曲と、1000曲の中から選ぶ10曲では、クオリティがちがう。

・偉大なDJのプレイやミックスの選曲集を数多く聴く。

>優れた選曲のお手本

 

[2]選曲のテーマを決める

<誰に聴かせる?>

・沖野氏(著者)が「某音楽協会」に送ったテープ

=70年代のフュージョン・コンピレーション

>これは、誰もその価値を認めなかった激安フュージョンの楽曲の中からセレクト。

・「テーマ」

=>価値観の逆転

、「某音楽協会」

=>選曲家の社会的地位向上を目的とした団体

・「沖野氏のテープに込めたメッセージ」

=>踊る楽曲集であり、どうじに知的な選曲集である。

 

 

<選曲の目的は?>

・ラブレターの代わり?

・結婚式で来場者を泣かせること?

・クラブで人を泣かせること?

・ショップのBGM?

・ファッションショーの演出の一部?

,ラジオのミックス・ショー?

>とにかくまず,テーマを設定する。

 

<何を表現したい? >

・「表現」:メッセージ、テーマの発信 

・「メッセージ」具体例

①「あなたの知らない音楽ですが、とてもいいでしょ?」

②そんな洋楽の猿真似みたいなポップスなど聴かないで、もっとカッコいい曲で踊ろうよ!!!」

・…具体例

メッセージ>「好きです」

テーマ>「愛」

 

<言葉で表せたものが、音で実現できているか?>

[具体例、沖野氏]

・テーマ(言葉)

>音の、時間旅行と世界旅行

・選んだ曲(音)

60年代の、ジャズやラテン

70年代の、ブラジル音楽・リズミカルなレゲエ

80年代の、ニューウェーブ

      プリミティブ・ジャズ

90年代の、初期ハウスと国産アシッドジャズ

2000以降、フューチャージャズと

       デトロイトテクノと   

       ブロークンビーツ

>様々な、時代と国の音楽が共存する。

>架空のユートピア❣️

 

<テーマが選曲に深みを出す>

 

・テーマが「単なる曲の羅列」と「選曲」を大きく分ける。

・テーマが詩的であったり社会的であったり、普遍的であったりすることによって、選曲に深みが増す。

 

[具体例]

1a、「叶うことの無い愛」というテーマは、愛そ  

のものとは違う感情を与えてくれる。 

1b、「精神の解放」というテーマは、人を羞恥心から解き放ち、苦悩から解放する。

3、 「既成概念との訣別」というテーマは、徹底したアンダー系ミュージックプレイによって表現できる。、

 

[4]曲と曲とのつながり(1)、関連性

 

<似ているということ>

・選曲には、ストーリーとプロットの感覚が必要。

「ストーリー感覚」

>起承転結を前提とした、「次は何をかけるべきか」。

「プロット感覚」

>因果関係に基づく、「だから次に何をかけるべきか」。

 

<似ているとは>

①テンポ・声色・楽器の音色・ドラムパターン。

>主観的にも判断しうる。

②キー・コード進行・構成音といった、音楽的なもの

③タイトル・歌詞・アーティスト・プロデューサー・レーベル、といった曲にまつわる情報

 

・曲を傾聴する。「何が似ているか」を具体的に意識する積み重ねが、その判断基準を無意識下に形成する。

 

・選曲のタブー

>全く似ていないことが最大のタブー

 

・沖野流解決策

①間に必ずインストを挟む

②基本、男性ボーカルと女性ボーカルを続けない。

③男性ボーカルでもファルセットから女性ヴォーカルに移行する。

④混声ヴォーカルを橋渡し的に使う。

>自分に禁じ手を課すことで、逆にその問題解決としての工夫が生まれる。

 

<とにかく音楽を注意深く聴く>

「タスク」

・注意深く曲を聴いて、どんな楽器が使われているかを聴き分けられるようになる。

>それは、「ミュージシャン」や「音楽学校を出た人」には容易いが、ビギナーにとっては結構、難!

 

・「ドラム」といっても…

>ハイアット・スネア・タム・バスドラ・シンバル

「キーボード」といっても

>ピアノ・オルガン・シンセサイザーフェンダーローズ

>>かなり難しいので、まずは次の7つの音を聴き分ける。

ドラム、キーボード、ベース、ギター、パーカッション、ホーンセクション、ヴォーカル

・楽器の聴き分けによって,①一つ一つの楽器の役割と、②そのそれぞれの音調が織りなすハーモニーが見えてくる。

・そうして楽器の音が聴き分けられたら、ベースラインやドラムのパターン・キーボードのフレーズの類似性にも興味を持つ。

 

<周辺情報を集める>

プロデューサー、ヴォーカリスト、参加ミュージシャン、レーベル、何年に作られたか?、どこの国のどのエリアで作られたか?、スタジオはどこ?、エンジニアは誰?

>こうして、自分の好みの音楽傾向、買うべき作品も分かってくる。

追記、「ライナーノート」について

・ライナーノート

:レコード・CDに入ってる解説の書かれた小冊子。

>日本人の音楽理解の深さは、このライナーノート・カルチャーがためともいわれる。

 

<自分のプレイを記録する>

・自分のDJプレイを記録する。

>自分を客観視することによって、問題点が浮かび上がる。

・なぜ客が引いてしまったのか

・なぜ曲と曲とのつながりに違和感があったのか。

>問題の抽出後のタスク>「3つの異なる条件」の中から、最低1つずつ、合計3つ以上の関連性を見つける。

「3つの条件」

①「どんな音楽ジャンルを感じさせるか」という主観的な要素 

②その曲を構成している音楽的な要素

③具体例な事実として挙げられる情報的な要素

 

>以上、論理的な選曲メソッド

 

[5]曲と曲のつながり②、意外性

 

<似て、かつ意外である…ことの難しさ>

「さらに上を目指す人」向けのチャプター…

 

・ラリー・ラヴァンがヒットポツプスをかける

・フランソワ・Kがドラムン・ベースをかける

・パトリック・フォージがロックをかける

>意外とはこういうこと…

=なんらかの関係性があると認められるにもかかわらず、人々の予想の範囲を超える、あるいは気持ち良く期待を裏切る。

 

<テンポチェンジを効果的に使う>

[テンポを変える、列挙]

・ダブからハウスに移行

・ヒップホップからドラムンベースに展開

・BPMが同じ曲だけではなく、2倍(もしくは半分)の曲をミックスする。

>やり方=小説のカウントの仕方を2倍にすることで、異なるBPMの2曲を同時に鳴らす事が可能。

>2曲をロング・ミックスするのでは無く、カットインというラフな手法で少しずつテンポを上げたり下げたりすることもできる。

・その他色々…(省略)

 

<生音の導入>

・生音源(スタンダード曲のこと)

・打ち込み音源(売り出し曲のこと)

・ハウスとは

:ソウル音楽やディスコ音楽からダンスビートを抽出し、反復することで快感を増幅することを目的に開発された音楽。

 

・ハウスDJの手法

>パーカッションのつながりを利用して、曲を展開

…。

>つまり、〜ある曲〜から、古いアフロやサルサへと展開

>すると、フロアがプリミティブなグルーヴに席捲されることがある。

・席巻

:急スピードで勢力範囲にする。

>意外❣️

>公式化

①プログラムされたヒプノテイブなビートから、②肉感的で呪術的なリズムへと踏み出す

=これは、彼らハウスDJのルーツ回帰であり、劇的な冒険でもある。

 

・ジャズDJの手法において…

>打ち込みサウンド(売り出し新曲のこと)が、ジャズシーンの主流であった。

>しかし、もともとジャズ系DJが得意としていたのは、旧譜(スタンダード曲のこと)

>>故に、フューチャージャズやブロークンビーツをミックスし続けることの方が、イージーなのでは???

 

・沖野氏の体験

>沖野氏は当時ロンドン在住。ロンドン・ジャズシーンの影響下にあった。

>沖野氏のアイデアは、そこにニューヨーク・ハウスの手法を手に入れる。(新曲からスタンダード曲への原点回帰。)

=>沖野氏、自分のオリジナリティを確立。

=>そして、1980年代にコンピレーション、

「Kyoto Jazz Massive」を発表。

=>この作品が、ジャズシーンとハウスシーンをつなぐ、強力なアンセム(:祝いの交唱曲)となる。

 

<ジャンルを飛び越える>

 

①ラリー・ラヴアンが、「Sweet Dreams」/ユーリズ・ミックスをかける

②フランソワ・Kが、ミックスCDに「Dark Soldir」/ルネ・ゲートを収録

③パトリック・フオージが、「Happy I am going home」/シカゴのフォーキー・ファンク、をかける

 

①②③>彼らDJは、自分の得意としているジャンルから飛び出す度胸と、さらに多くの曲を知る地道な努力をしている。

 

<その他の方法>

・意外性の獲得には、色々な手法がある。

 

・手法①

>まつたく別の2曲を1曲にする。

>インストのトラックに全く別の曲のヴォーカルをかぶせる等…

→曲のキーやコード進行を考慮

→テンポの管理も必要

>DJテクニックの中で最も高度な技の一つ。

 

・手法②

>「有名人の知られざる名曲」をかける

・マドンナのダブ・ヴァージョン

・レニー・クラヴイッツのラテンヴァージョン

渡辺貞夫「Pembe Za Watanabe」

・ポリスの「Voices In Your Hand」      等等…

>これは、ひたすら探すしか無い。

 

[6]自分のスタイルの確立

 

<偉大なDJのプレイを聴く>

・自分のスタイルの確立のために、オススメは、

>偉大なDJのプレイを聴く

>これにより、感性が磨かれる。

・偉大なDJのミックス・プレイのエッセンスを消化するために、

タスク

>DJプレイに潜むテクニックや手法を書き出す。

①、曲と曲の間に存在する共通項は何か?

②、お手本DJはどんなルールを自らに課しているか?

③、どうやってDJとしての個性を発揮しているか?

 

<他人との差別化>

・DJとしての個性確立のため?他人との差別化が課題。

・アーティストとしてのユニークさ確立のため、生まれつき備わった才能が無いなら、努力しても獲得すべき。

・兎に角、選曲の才のベースになるのは、①「何をかけるべきか」②「次に何をかけるべきか」…

>を真剣に吟味する修練が必要❣️

>そこからあなた自身のユニークさが生まれる。

 

<自分のバックボーンを振り返ってみる>

・オリジナリティのある選曲>その手がかり>自分の好きな音楽

[沖野氏のケース](DJとしての個性発揮まで)

・日本でDJを始めた経緯(いきさつ)

>日本にいるメリット>国産ジャズが買える。

>そもそも沖野氏は、YMOで音楽に目覚めた。

>また、YMOをテクノではなくジャズと誤認した。

>こうして、沖野氏はフュージョンやジャズを聴き始めるようになった。 

>沖野氏自らのDJプレイに、海外雑誌のチャート作品に加え、日本人アーティストを流すようになった。

>そうして、ワールドDJ界で「京都の沖野」という変わった奴と、名が知られるようになった。

>それまでにも、UKでは「70年代日本のフュージョンやジャズ」は人気だった。

 

結>選曲DJ修行において、自身の音楽遍歴をより充実させたり、宇宙のように広大なレコやさアーカイブを探索したりすることは非常に価値がある。

 

<土台は何にするか>

・沖野氏の若手DJへのアドバイス

>まず、土台となる音楽ジャンルを決めよ。

方針①

>ザックリとした、専門とする音楽ジャンルのスタイル構築。

ケース①

ルイ・ヴェガのようなハウスDJでも、純正ハウスだけでなく、ハウスをベースにしながらも…

ソウル・ジャズラテン音楽・ブラジル音楽

・ファンク・アフロ・ブレイクビーツ・テクノ

>を選曲に取り込みながら、自分のスタイルを構築

利点①

>ルイ・ヴェガは、ハウスという自分の基礎部分がしっかりとあるからこそ、様々な音楽をバランスよく積み上げることが出来る。

利点②

>所属するジャンルを明確にすれば、DJマーケットに参入しやすい。

 

<アイデアの作り方>

・兎に角音楽を聴く.そして、音楽に関係のない事にも好奇心を持つ。 

>集めた情報は、意識の水面下で成長し続ける。

 

<まとめ>

>曲を選ぶとは「生きる」ということ。

・選曲とは…

>単なる曲順ではなくストーリーであり、音楽ドラマでもある。

②a>単に「次は何か?」という原始的な興味を満足させる…だけではなく、

②b>「なぜ次にそれなのか」という知的な快感を得る。

>自己の世界を表現していくプロセスであり、まさに生きるということ。

 

<最後に>

・選曲を学び、今までとは少しだけ違うものの見方が出来るようになった事に気付きましょう。 

=>

「あなたは自分で思う以上にずっと自由です❣️。」

 

                                                             了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーティスト研究、(1)「椎名林檎」

お知らせ、本のノート整理です。私の学習用に作成した物です。 

 

<文章構成>

①椎名の軽薄な日本志向

②語句講義「サンプリング技法」

③ミステリアス、且つトリッキーな椎名の日本志向

サブカルシーンと時間軸、そして椎名の立ち位置

⑤椎名アートの特性

 1、ロック的メッセージ

 2、PV分析

    3、歌詞分析

            以上〜

1、<椎名の軽薄な日本志向>

 

・椎名の愛国パフォーマンスは

>「社会思想上の右翼思想」ではなく、

>「芸術表現上のサンプリング的な軽薄さに端を発した考え」が。

=>その源泉である。

==>つまり、政治的な悪意ではなく、椎名自身が本気でカッコいいと思っている。

 

2、<語句講義「サンプリング技法」>

 

>過去の曲や音源の一部等、音楽表現上の様々な要素を流用し(本来の目的とは違った使い方をし)、

再構築して新たな楽曲を制作する音声表現技法のこと。

>「日本美しい!」的なものや文語体使用といった歌詞表現・和風ビジュアルといった要素を寄せ集めて、何か新しい楽曲を作るというアート技法。

 

3、<ミステリアス、且つトリッキーな椎名の「日本志向」>

 

・椎名が日本を語るときに歴史に言及❣️しない。

・「歴史に言及❣️」

=つまり「土地」があって「地域共同体史」があって「政治史」があって、というような、日本という地理的空間のベースとなる歴史的表現。

=>つまり椎名の愛国ソング、パフォーマンスから、歴史が捨象されている。

・問題点‼️

①それまで「積み上げられていた歴史」がフラットになり、「新たな物語」を代入することが容易になってしまう。

②「椎名アート」という具体性も歴史的背景もないフォーマットを作っておいて、あとから聴衆を含めた「政治利用」が可能になるものを作り上げている。

 

4、<「サブカルシーンと時間軸」そして椎名の立ち位置>

 

・[まず大きく外観]

>戦後、日本社会の文化傾向として、輸入文化から「日本のノスタルジー」というナショナリズム復権があった。

・[90年代サブカルシーン]

>喪われた(うしなわれた)「日本的なるもの」への郷愁や反動的回帰。

・[90年代後半ー2001年くらいの一瞬]

>なんとなくノスタルジックなものをスタイリッシュにまとめました…。そんな表現が一定の格好良さを持っていた。

>1998.9.9. に、椎名は「歌舞伎町の女王」をリリース。この楽曲の中で「新宿系」という椎名本人命名の、70年代の都心繁華街っぽい匂いを醸し出していた。

 

・[2000年前後…]

・リベラル論壇が危惧していた右傾化

具1)「日本っぽい意匠」/「日本国家に回帰するような振舞い」

具2)小林よしのりつくる会」等、といった新保守による「日本の欧米化」「世界のグローバル化」に対する反動的なアクション。

<=>この様な日本社会の右傾化に対して…

>椎名のアクションはずっと素朴・漠然としている。

つまり…

①椎名の描く「日本の理想像」が見えてこない。

②「日本の理想像」に向けて「組織的な行動・表現活動」がある訳でもない。

・日本社会の右傾化に対する椎名のスタンスは?

>アート表現を全面に出し、政治性では無く美的センスを社会に問うている。

 

5、<椎名アートの特性、①ロック的メッセージ>

>瞬間的なもの・刹那的なものに本質的な美さを見出すみたいな志向。

それは

=>スタンダードなロック的な価値観でもある。

「It's better to burn out than it is to rust .」

(「錆びるより燃え尽きるほうがいい。」

                                          / ニール・ヤング       )

例>「だって写真になっちゃえば私が古くなるじゃない。」                            /ギブス

例>「天上天下繋ぐ花火哉…。」

                                           /長く短い祭

例>「淡い死の匂いでこの瞬間がなお一層…」 

            /NIPPON

6、<椎名アートの特性、②PV分析>

①ビィジュアルとして、彼女の姿や身につけるアイテムは表層的。

②そこで歌われるテーマは一貫性がある。

>この2点(①②…)から分析

・うわべを着飾って他者に対して媚びをみせ、また歌うテーマには他者志向とも言える、首尾一貫した聴くに心地良いメッセージ性がある。

>結論

・椎名は他者を振り払ってしまう訳では無く、もしろ逆に依存しちゃう。

・つまり「椎名アート」のエッセンスは「自立」とか「孤独」では無く、他者性である「依存」へと落ち着く。

>そして、且つ❣️

・椎名は的確に日本社会の現代の空気を読んでいる。

 

7、<椎名アートの特性、③歌詞分析>

 

「i罠B with U 此処に居て

ずっとずっと明日のことは判らない だから  ギュッとしていてね ギュッとしていてね ダーリン♡ 」

・歌詞分析

>人間には「刹那的な美しさ」以外に突き詰めて言えば、「価値」と言えるものが何も無い

>、という椎名の「あきらめ」。椎名の「孤独への自覚」では無く❣️❣️❣️

>最終的に「他者」=ダーリンに対して「ギュッとしていてね」と依存しちゃう。

>結論❣️❣️❣️

・この様な、椎名が持っている「他者」への「甘やかさ」が、彼女のアート表現の本質では???。

 

むね's  コメント

2・3も5も10年も…強欲な執着に、惨めたらしく自宅浪人生として、人の道を踏み外していった…。そして遂に私は老いた母からの精一杯の気持ちのこもった高額の大学入試受験料を、都心のネオン街で一晩にして失った…。私は最低の男になった。そしてさらに追い討ちをかける様に、その無様な自分の姿を打ち消すかの様に、致死量並みの煙草とコーヒーを毎日毎日、そしてまた明くる日も大量に摂取した。30歳前後だった当時の私に、もう明日は見えなかった…。      今、裏街道を進む私には、人生のライフモデルがある。それはスマートでも強靭で無くても良いから、地味で地味で地味で…弱くて…でもたまに起こる小さな最高の出来事に、愛する人と幸せを感じ取れるような❗️❗️❗️。そんなモデルである。 

 

                   了

 

 

 

音楽のカルチュラル・スタディーズ(1)

音楽社会学

=音楽の体系的社会学

=「社会的な要素」❣️を通じて、音楽的な価値や内容を説明しようとする学問。 >

語義)

・「社会的な要素」❣️(:社会の成立に必要な成分)

                         例)学校・ミュージアム・政治

         金融・菅首相・嵐等等…

1、[芸術社会学<ー>美学、対比する目的]

>刹那的で主観的とみなされがちな芸術上の、そして美学上の学究心を社会学的に追求すること。(芸術社会学の立場から…)

>芸術作品の自立性や美的判断の主張を批判すること。(芸術社会学上の立場から…)

 

2、[芸術社会学・美学、厳密な定義]

・芸術社会学(経験主義的。特定の事例について研究。)

:社会的人間作品(芸術作品という「人間の創作物」について社会的な視点から表現したワード)の社会学的研究。

・美学(理論的…。)

:芸術作品の芸術そのものとしての研究。

:美の本質・原理を研究する学問。

 

3、[音楽社会学が全面的に否定するもの]

>特定の芸術作品についての精神主義的で聖人伝研究を思わせる美学的な論評が幅を効かせるような、大作や天才だけを対象ならした私たち大衆・オーディエンス(・=聴衆)の芸術世界。

 

4、[芸術社会学

<使命>

芸術の生産・拡散・受容の社会的条件について説明すること。

<特色>

「美学」に対してやや攻撃的…芸術が自立性を持つという「美学」側の主張を疑わしいものとみる。

<研究の対象>

・メインストリームの生産や複写

・しきたり     ・専門家と研究者

・物理的な規制   ・パフォーマンスの場と市場

・社会的消費のコードや慣例

<研究成果の発信の媒体(=発信の手段・メディア)>

・もっとも物理的な「システムや装置」

・土地の特有性・制度的な配置・批判的な言説といった、集団的な認識の枠組み。

・「芸術」と呼ばれる独立した領域の存在そのもの。

<まとめ>

このように、研究者たちは、「人間のアイデンティティ・身体・主観」の厳密な検討を通して、芸術と大衆の「相互的な」、そして「異種♡としての」関係性を想像させるような、媒体による「実践的な」そして「学術的な」、理論成果を創り出してきた。

 

[むね's コメント]

音楽を学術的に分析・理解していく。その作業について、私は凄く好奇心を持ちました。、「ファッション」とか「気晴らし」の、そして万人が強く惹かれる「ミュージック」を自分も楽しみたい…コアなファンなんだと自信を持って言えるほどに極めたい…広く胸を張って「趣味は音楽!」と声を上げて叫びたい…そして吉田のなかでの究極的な理想では、音楽業界の関係者と強いパイプを構築して、より音楽ジャンルを我が物化?したいとさえ思いました。そしてその決意の中で、私はコスパ(=時間的・金銭的費用対効果)の良い音楽活動を探しました。アニソンDJ、音楽療法士、音楽ブログ10万pv奪取等、色々可能性を探してみました。そして今指す一手は!、著書「音楽のカルチュラル・スタディーズ」のノート学習です。もう若くはないとはいえ、音楽については駆け出しのペーペーです。一歩一歩着実に進んで行こうと思っています。

・コアなファン(=情熱的なファン、<=>にわかファン)

                  了