精神医療病棟への「環境音楽・BGM」の導入…

・CONTENTS(目次)

1、定義と沿革

2、導入への提案の失敗(ミーティング・振り返り)

3a、「嫌う立場」、その理由

(偏見・先入観・思い込み???)

3b、「好む立場」、その理由

(プロモーション・PR)

4、導入へのアクション・プラン

①、医師・ナースへの働きかけ

②、患者間での好意的意思形成

③、ヒアリング(アンケート調査)の実施

5、むすび

①、ムネ's コメント

②、楽曲紹介

 

注意)時間が足りない為、割愛した項目があります。

>1番の沿革・4番の全項目・5番の全項目

 

ここから本文…

 

1,<定義>

環境音楽

:❶、興味深いけど無視できる音楽。

:❷、強制的な傾聴を求める音楽では無く、周囲から人を取り囲み、空間と奥行きで聴き手を包み込む音楽。

ブライアン・イーノ(1948-、英・作曲家)が、この概念を作る。

アンビエント

:「周囲の・環境の」という意味。そして「環境に溶け込んだもの」というニュアンス。

 

2、<導入への提案の失敗(ミーティングと振り返り)>

・2021.6.19(土)am.9:45、朝のミーティング

>司会、Sナース >挙手発言、吉田

 

・実況詳述…以下

吉田「病棟で、朝晩の一定時間にBGMを数分間流して欲しい。」

Sナース「うるさいからダメです」

吉田「何故うるさいのか?。音楽は人にとって心地良いのでは?。」

Sナース「ダメです。」

吉田「…。」提案却下…

・吉田の抗弁

「音楽がうるさいと云うのは、病院食がまずいと言ってる様なもの。話にならないのでは?。音楽は人に良いという科学的実証データがある以上、それを前提に話を進めるべきでは無いか?。」

・その後…吉田の振り返り

❶、Sナースは、あくまでも医療従事者としての慎重な意見を述べた、という感じ。

❷、当病院での先例がない案件のため、当面の話題となっている「精神医療と音楽」というものが、そもそも彼女には結び付かないようだ。

❸、ナースは「医師からの、又は医療チーム全体の」指示に従って動く。いわば「働きバチ」。故に環境音楽のプロモートは、医師に対して行うべき。

 

3b、<環境音楽を嫌う理由>

 

病棟で環境音楽を導入するには、まず何よりも患者さんの指示を取り付けなくてはいけない。私にとって大きな障害は、いかに患者マジョリティであり、尚且つハードナッツな(交渉の難しい…)高齢者の支持を取り付ける事である。

 

=何故お年寄りは環境音楽アンビエントミュージック・ニューエイジミュージック等…)を嫌うのか?=

・高齢者層が当時…壮年齢層だった頃、癒しの音楽といえば、ニューエイジミュージックだった。そしてその音楽は、若者のヒッピー文化を彷彿とさせた。

・ヒッピー文化>東京ベ平連フォーク集会>学生運動

・若者は学生運動ブームに乗っかるだけ乗っかって、最終的には親元に帰っていく様な…そんな若者に対して当時の大人(今の高齢者層)は嫌悪感を持っていた。

>故に、高齢者層には環境音楽に対する誤った認識・イメージが植え付けられているのではないか???。

 

3b、好む立場…(プロモーション・PR)

 

環境音楽によるポジティブな効果・3点=

 

[マスキング効果]

:二つの音が重なった時、片方の音が聞こえなくなる現象。

>音楽により、社内でのノイズ・守秘義務のある会話がかき消される。

[ヒーリング効果]

>ピーク時の駅構内・病院の待合室

[職場での作業効率アップ]

>リラクゼーションや集中力アップ

 

[補足蘊蓄]

「1/fゆらぎ」

:一定の様でいて、実は予測出来ない不規則な揺らぎ。

例)自然音>心臓の音・ろうそくの炎の揺れ・雨音

 

[病院BGMについて…一般的見解]

・しかし>患者さんの中には、体調がすぐれない事で精神的にも肉体的にも苦しい状況にある人もいる。BGMは可能性を秘めていながらも、導入については慎重になるべき。

・一方で>統合失調症うつ病で改善ありという報告がアリ。

 

[日本版環境音楽の注目…]

>日本で制作されたアンビエントミュージック・ニューエイジミュージックと呼ばれる作品が、今ファンから熱い注目を集めている。

・実績

>「KANKYO ONGAKU JAPANESE(ambient、環境&New Age)MUSIC  1980-90」が、2019年グラミー賞ヒストリカルアルバム部門にノミネート❣️

>「ダンサー・イン・ノーホエア/狭間美帆 が、2020年グラミー賞、最優秀ジャズ大規模アサンブルアルバム賞にノミネート❣️

 

[欲しい本]

「精神科領域における音楽療法ハンドブック」

                                           久保田牧子 ¥2640

>著者は音楽療法士

>現場の視点から詳述

>どんな療法?、どんな位置付け?。

>対象疾患は?、どんなセラピー?。

>ケース・スタディ

 

5、<むすび>

・むね's コメント

ネット・リサーチだけではそろそろ単調な作業になってます。そこでプロジェクトの立ち上げを考えてみました。来週一週間は…

4、導入へのアクションプラン

❶、医師・ナースへの働きかけ

❷、患者間での好意的意思形成

❸、ヒアリング(アンケート調査)の実施

        に取り組むつもりです。

 

                  了